短編&エッセイ

 大切な器などの貴重品を思い切り叩きつけて壊す機会があれば、さぞかし気分爽快だろう。日本にはこうした破壊行為を「厄祓い」と見なす風習がある。例えば日本各地のお寺などで行われる「厄よけ」の行事で、かわらけ(素焼きの器)を高いところから投 ...

短編&エッセイ

 もうあと少しで終わる平成には、人それぞれ複雑な思いがあるだろう。天皇陛下がおっしゃるように「戦争がなかった」のは事実だが、平成 7 年の阪神淡路大震災、平成 23 年の東日本大震災と立て続けの大災害に見舞われ、「平成」という名前が皮 ...

短編&エッセイ

 元々は阪神ファンだったぼくだが、イチローがマリナーズに入った頃から日本のプロ野球をほとんど見なくなった。大リーグの気になる試合が BS1 で放送されると、録画しておいて暇なときに見る。ぼく自身は(あるときにバドミントンをしていて肉離 ...

地球&生物, 短編&エッセイ

大鹿村にある中央構造線博物館

博物館の公式ホームページ

 博物館一階の展示室正面にある画期的な展示物。レプリカではなく、なんと中央構造線の露頭をそのまま固定した実物なのだ。博物館の北数キロのところにある「北川露頭」から、地層 ...

短編&エッセイ

 熱帯雨林を維持しながら「選択的に伐採する」という方針の下で、ぼくは何年かロギングビジネスに関わった。ロギングとは、森林から木材を切り出して製品化するという商売なので、それには必ず道路造りが伴う。ぼくの仕事の半分は道路の設計といっても ...

地球&生物, 短編&エッセイ

 長野県のなかでも「僻地」と言われる土地柄でありながら、前回も触れた大鹿歌舞伎をはじめとして、文化面でなにかと注目を浴びることが多い大鹿村。今回は、そんな大鹿村にゆかりの人物おふたりに登場してもらおう。一人は鎌倉時代の皇族、もう一人は ...

短編&エッセイ

 長野県の南部、下伊那郡にある大鹿村。山奥にある人口 1000 人ほどの小さな村だが、大鹿歌舞伎が開催されるので有名だ。さらに、日本列島の成り立ちを理解する上で非常に重要な中央構造線が村を南北に貫いていることで、地質や地形に興味のある ...

短編&エッセイ

 「美味しいものが食べたい」という欲求は、人類をここまで進歩させた原動力のひとつだ。単に空腹を満たすだけでなく、ぼくらのご先祖はうまいものを食べるために様々な工夫をしてきた。そしてその努力は今でも続いている。

 下の写真は ...

短編&エッセイ

「長野県民は下手物食いだ」だと思っている人はかなり多い。信州人は本当に「虫を食う人々」なのかというと、実際に虫を食べる機会はそれほど多くはない。旅館やレストランなどで味付けした蜂の子を出すところがしばしばあるので、他県人にそんなイメー ...

短編&エッセイ

 足下に踏みしめる林道は、フカフカの落ち葉に覆われている。毛足の長い絨毯の上を歩いているような贅沢な気分になる。一年のうち、この時期しか味わえない感触だ。林道なので車は通らず、散歩する人たちは掃除などしないので、たぶん雪が降るまではこ ...