短編&エッセイ

 長野県の南部、下伊那郡にある大鹿村。山奥にある人口 1000 人ほどの小さな村だが、大鹿歌舞伎が開催されるので有名だ。さらに、日本列島の成り立ちを理解する上で非常に重要な中央構造線が村を南北に貫いていることで、地質や地形に興味のある ...

短編&エッセイ

 「美味しいものが食べたい」という欲求は、人類をここまで進歩させた原動力のひとつだ。単に空腹を満たすだけでなく、ぼくらのご先祖はうまいものを食べるために様々な工夫をしてきた。そしてその努力は今でも続いている。

 下の写真は ...

短編&エッセイ

「長野県民は下手物食いだ」だと思っている人はかなり多い。信州人は本当に「虫を食う人々」なのかというと、実際に虫を食べる機会はそれほど多くはない。旅館やレストランなどで味付けした蜂の子を出すところがしばしばあるので、他県人にそんなイメー ...

短編&エッセイ

 足下に踏みしめる林道は、フカフカの落ち葉に覆われている。毛足の長い絨毯の上を歩いているような贅沢な気分になる。一年のうち、この時期しか味わえない感触だ。林道なので車は通らず、散歩する人たちは掃除などしないので、たぶん雪が降るまではこ ...

短編&エッセイ

 ぼくの仕事場は、レインフォレスト(熱帯雨林)から材木を切り出すオペレーションの最前線。だからグリーンビルの町には居場所がない。会社の宿舎はあるのだが、日用品や資材などの買い物に来た日に立ち寄るだけで、その宿舎に泊まることはほとんどな ...

地球&生物, 短編&エッセイ

 メガネウラという名前の昆虫がいる。といっても三億年ほど前に生きていた古生物で、写真の通り「でっかいトンボ」だ。化石を調べてみると、左右の羽根の差し渡しが 70 センチを超えていたらしい。トンボと言えば、オニヤンマのようにできるだけ大 ...

短編&エッセイ

 西アフリカを舞台とした映画にレオナルド・ディカプリオ主演の「ブラッド・ダイヤモンド」がある。ダイヤモンドほどではないが、木材も、裏社会や政府関係者が絡むちょっと大きな声では言えないような「やばいビジネス」の温床となっていた時期がある ...

短編&エッセイ

 信州人であれば普通に使う「ずく」という言葉がある。この言葉、意味を説明するのがかなり難しい。僕のような昭和三十年代生まれはごく普通に使う言葉だが、最近の若い人たちはどうなのだろうか。例えばサッカークラブの練習などで、中学生が「今日は ...

短編&エッセイ

 飛行場には、モンロビアから無線連絡を入れて運転手を呼んである。もちろんこの当時、1980年代末ごろにはケータイなんて便利なものはなかったから、連絡はすべて無線機で行う。

 無線機とは、写真のようなスピーカーの付

短編&エッセイ

 スプリングペイン・エアフィールドは国内線専用で、ジェット機の発着はできない。それでも今朝は数機のプロペラ機が出発するらしく、入口周辺には例の「むりやり荷物係」の少年たちが何人かうろついている。僕が荷物を持って車から降りると、「ミスタ ...