2018年5月8日 国道361号線と道の駅

 本題に入る前に季節外れの降雪ニュース。ゴールデンウィークの最中、5月4日に、濁河温泉に雪が降った。例年なら五月初旬の雪は珍しくないが、今年は例外的に温かい日が続いていたので、我々濁河の住人も朝起きてビックリ。

 宿泊客もほとんどがノーマルタイヤなので心配した。しかしそこはやはり春の淡雪、十時過ぎにはほとんど溶けて、なんとか走行可能に。

 こちらは5月8日の木曽路。上の写真とは打って変わって新緑が美しい、木曽町の南にある道の駅「木曽市場」のテラスから見た風景だ。水田も代掻きが済み、田植えの準備が整っている。

 緑に囲まれた御嶽神社本宮。「木曽市場」のテラスから良く見える。

 「木曽市場」には、土産品店の他に、食事処、野菜や地域の物産を売るコーナーがあってなかなか品揃えが充実している。

 こちらは木曽駒高原(木曽町の日義地区)にある「道の駅 日義」。地元で採れた天然物の山菜がいつでも手に入る。秋になると、これも地元産の松茸や老茸など珍しいきのこが店頭に並ぶ。木曽駒高原で毎年開かれる「きのこ祭り」には、県外からもファンが訪れる。

 今回は国道361号線についてちょっとご紹介。上の写真は、飛騨高山から御嶽山の北側山麓を通って木曽路に抜ける361号線が、木曽町で国道19号に突きあたるT字路だ。


361号線上にある木曽大橋から木曽川の上流、塩尻・松本方面を望む。

 この361号線の起点は岐阜県の高山市、終点は長野県の伊那市である。総延長は約120キロ。上の写真のT字路で左折してからは国道19号線と重複して走る。しばらく北上してから木祖村で19号を離れて右折し、権兵衛トンネルを通過して伊那市に抜ける。ちなみに「道の駅 日義」は、この重複区間にある。

 361号線は1975年に国道に指定されたが、当初は未舗装の山道。雨が降ると通行止めになることが多く、もちろん冬季は通行止め。木曽から伊那に抜けるのは一苦労だった。国道に指定されてからもなかなかトンネルが開通せずに昔からの山道のまま。「開かずの国道」とも呼ばれた。

 それが2006年にようやく権兵衛トンネルが開通。中部山岳地域を東西に結ぶ貴重な国道となった。ど真ん中ではないが飛騨山脈(北アルプス)と木曽山脈(中央アルプス)を両方とも横断し、三つの峠(美女峠、長峰峠、権兵衛峠)を越えて高山市と伊那市を結ぶ。所要時間は、高山から木曽までが約1.5時間、木曽から伊那までが約1時間ほど。通過する各地域の住民にとってなくてはならない生活道路である。

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