2018年12月17日 ようやく冬景色

 開田高原の風景。収穫の終わった白菜畑の向こうに見える御嶽山は真っ白だ。開田高原では道路に雪は見られないが、この時期になると住民はほぼ 100% スノータイヤに替えている。それでもこの時期にはアイスバーンになることが多く、道路端で「座礁」している車をよく見かける。

 「スタッドレス」スノータイヤは雪道には強いのだが、アイスバーン(凍結した路面)では油断すると滑るのだ。今では使用禁止になってしまった昔の「スタッド付き」スノータイヤ、つまりスパイクタイヤはアイスバーンにめっぽう強かった。

 日和田高原のグラウンド。積雪はまだわずか。遠くに見える乗鞍もようやく冬らしい姿になってきた。夏の間は多くのランナーで賑わった練習用トラックだが、もうしばらくすると真っ白で真っ平らな雪原になる。

 チャオ御岳スキー場の駐車場。標高 1500 メートル以上では道路はすでに数センチの積雪に覆われているが、ゲレンデはまだまだ雪不足。今シーズンの営業が微妙な状況。

 昨晩の冷え込みと風のおかげで、カラマツ林が霧氷に覆われた。カラマツという木は、柔らかいので木材としては使い物にならない。しかし春の芽吹きも秋の紅葉も美しく、霧氷が付いたときも金色に光って見ごたえがある。

 紺碧の空とのコントラストが見事だった。時折風が吹くと、ダイヤモンドダストが舞う。

 昼間は日帰り温泉の客足も途絶え、旅館の駐車場はご覧の通り。停まっているのは送迎バスと従業員の車だけだ。この時期に濁河温泉に来るお客様は本当の温泉好き。客数が少ないので、貸し切りに近い状態で、天下の名湯を源泉掛け流しで楽しめる。

 夕映えの御嶽山。頂上付近はもうかなりの積雪が見られる。ライチョウたちも少し標高の低い森林帯付近まで下りてきているかもしれない。四年前の噴火以来、登山者の数が減っているのでゴミなどによる環境悪化がない分、ライチョウにとっては静かで過ごしやすくなっているだろう。

 上弦の月。望遠レンズでの手持ち撮影だが、かろうじてクレーターが写っている。最近の一眼レフには手ぶれ補正機能が付いているので、上弦前後の月を空がまだ明るいうちに狙うと、こんなことも可能になる。青空をバックにした月は、水に浮かべた手漉き和紙のような、透き通った美しさだ。

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