コロナによる外出自粛ではかどる庭仕事

 ゴールデンウィークも最終盤。例年だと連休のうち何日かは雨が降るのに、今年は外出自粛にもかかわらずやけに天気が良い。しかしこれは畑や庭のある人にとっては大助かり。ここぞとばかりぼくも庭仕事に精を出すことにした。おかげで運動不足にはならないが、少しやり過ぎて疲労気味。中高年 → 過労 → 免疫力低下 → コロナ感染。や、やばい・・・。ホントにもう何から何までコロナ一色ですな。

 今年最初のバラのつぼみ。オールド・ブラッシュという品種(系統はチャイナ)。毎年必ず一番先に花を付けるバラ。マンスリーローズの別名を持ち、一年中何回も繰り返し花を付ける。去年は五回ぐらいだったかな。

 バラの葉っぱフェチのぼくが一番気に入っている、ロサ・グラウカ(灰色のバラという意味)。グレーっぽい葉色がすがすがしくて、夏でも見るだけで涼しくなる。鈴のような実を付けるので、和名は「スズバラ」という。世界に20種類ほどしかない原種バラの一つで、ヨーロッパアルプスの高地が原産。

 一般的なバラの新芽はこんな風に赤と緑が混じった色。この色合いは、葉桜になりかけの桜に似ている。それもそのはず、桜もバラ科の植物なのだ。

 株元にはこんなに元気な新芽がゾクゾクと。庭を少し整理したので地植えしていた株をいくつか鉢上げした。その中の一つなので心配していたが、こんな風に新芽が出てくるとさすがに嬉しい。

 フレッシュで柔らかいバラの新芽。アブラムシのやつらもこれを狙っている。この記事の末尾にリンクを張ったフォトギャラリーには、アブラムシの顔をアップで載せているので見て欲しい。調べていて知ったのだが、アブラムシはあの臭いカメムシと同じ仲間なのだ。人間には嫌われるが、お尻から甘~い汁を出すのでアリンコたちには大人気だ。

 亡くなった父が大切にしていたシャクナゲを、ぼくが10年ほど前に引き継いだ。樹齢は軽く50年を超えている。あまり手入れをしていないので、父の時ほどたくさん花が付かない。今年は花がら摘みとか、花が終わった後の消毒とか、ちゃんとやろうと思っている。

 シャクナゲのアップ。

 おや、誰かが這い出してきたぞ。たぶんルリマルノミハムシ。こいつらがせっかく咲いた花を食い荒らしてしまうのだ。でもこれも生態系の一部なのであえて放っておく。

 雑草取りには毎年頭を悩ませている。そこで今年から時間を節約するためにウッドチップを撒くことにした。これが栄養になってしまうかもしれないが、しばらくこのまま様子を見よう。

 庭の厄介者として有名なゼニゴケ。右側の傘みたいな部分が卵子を作る器官(雌器托)。その形状から破れ傘とも呼ばれる。左に見えているお皿のようなものが精子を作る器官(雄器托)。雨が降ると、精子がお皿から流れ出て傘の裏側に到達して受精が行われる。

 庭に除草剤を撒くと雑草が枯れるので、このゼニゴケが大繁殖してしまう。べったり貼り付いて見た目が汚らしいので、嫌われることが多い。フォトギャラリーに拡大画像をアップしてあるのでご覧あれ。この「破れ傘」をかわいいと見るか、気持ち悪いとみるか・・・。

フォトギャラリー・2020年5月4日の庭

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