関東甲信が西日本より早く入梅 – 小紫陽花(Hydrangea hirta)

 気象庁が昨日、「関東甲信が梅雨入りしたとみられる」と発表。まだ九州や四国でさえ梅雨入りしていないのに。まあ正式に確定するのは秋になってからだが、個人的にはまだ梅雨ではないような気がする。九州より先に甲信地方が梅雨入りするのは 27 年ぶりだそう。

 案の定、今日の木曽町はまあまあのお天気だったので、いつもの「城山お散歩コース」を歩いた。小紫陽花(コアジサイ)が、かわいい花をもう咲かせている。日本中あちこちに「アジサイ園」というものがあって、ぼくは実際に行ったことがないのだが、色とりどりの見事な花を咲かせているのをテレビで見ることが多い。でも個人的には、派手な栽培品種よりも登山道の日陰にひっそり咲いている小紫陽花が僕の好みだ。

 近寄ってみると、栽培品種のガクアジサイとは花の形がずいぶんと違って花序の周辺に装飾花がない。花色もすがすがしく、葉っぱの色も含めて姿が美しい。

 拡大するとこんな感じ。こんな日陰にひっそりと咲いていて、果たして虫たちに受粉してもらえるのだろうかと余計な心配をしてしまう。ちょっと調べてみると、小紫陽花にはアジサイ属に特徴的な装飾花がない代わりに、両性花が爽やかな香りを発散して虫たちを呼び寄せるのだという。なるほど、見かけによらずフェロモンたっぷりなのだ。

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