久々に氷が張った黒川渡ダム&下駄スケートの思い出

 あけましておめでとうございます。2021 年が良い年でありますように。

 今年の冬はとにかく寒い。気温で見ると最低で氷点下 10 度ほどなので、「たいしたことない」はずなのだが、ここ数年の暖冬の後なので余計に寒く感じるかもしれない。それでも木曽町周辺の風景を見ると、「とにかく寒い」のだ。年末にご紹介した白川氷柱群や王滝村の氷瀑はもちろんだが、町内にある黒川渡ダムでも、久しぶりに湖面の氷結が見られる。

 ハラダヤ前から湖面を見る。正面に見えているのは木曽清峰高校の新開キャンパスの建物。昭和40年頃には、全国的にも有名な林業専門の高校である「木曽山林高等学校」の校舎だった。学ランに下駄履きの高校生が、ハラダヤの前を闊歩していたものだ。

 手前は普通の湖面だが、対岸付近がかなり凍結しているのが見えるだろうか。この部分には厚い氷が張り、小学生だったぼくは友達とスケートを楽しんだ。もちろん学校の規則では「禁止」だったが、禁止と言われても誘惑には勝てず・・・。

 ぼくらが小学校、中学校を通して履いていた下駄スケートはこんな感じ。氷点下 10 度を下回る気温の中で、これを足に紐でギリギリと縛り付け、頻繁に緩むのを締め直しながら練習したものだ。最近の小学生ではまず無理だろう。

 一番上の写真で左奥に見えている吊り橋に行ってみると、こんな光景が見られる。黒川がすっかり凍り付いていて、見たところスケートもできそうだ。ここ数年、こんな光景が見られることはなかった。

 氷結している部分と水面との境界。なかなかきれいな自然の造形だと思う。

 夏でも冬でも、渡りをせずにずっと黒川ダムに留まっているカルガモの群れ。心なしか、年々その数を増やしているように見える。来春にも、かわいい雛が親鳥の後を一列につながって泳ぐかわいらしい様子が見られるだろう。

 カルガモのアップ。

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