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Earth

氷柱群・氷瀑、今年の寒さは本物!(Earth – Ice Cascade and Icefall in Kiso)

 木曽にある滝はそのほとんどが冬になると凍結し、美しい氷瀑(ひょうばく)となる。訪れる人も少ない冬の山あいに、突如として幻想的な空間が出現する。しかしここ数年は暖冬傾向が続き、冷え込みが足りずに氷瀑の見応えもいま一つだった。  「今年...
Nakasendo

中原兼遠と義仲・平安時代の木曽(Nakasendo – Places related to Yoshinaka and Kanetou)

 「中原兼遠(なかはらかねとお)」と聞いても、木曽町に済んでいる人以外はピンと来ないだろう。兼遠は平安時代末期の武将で、木曽地方に本拠を置く皇別豪族だった。「皇別」とは皇室につながる家系という意味で、父の代までは朝廷に使えていた。その後、信...
Nakasendo

冬も歩こう中山道 – 馬籠峠・馬籠宿から三留野宿(Nakasendo – Magome to Midono)

【冬も歩こう中山道】シリーズ第3弾。三密を避けながら楽しく歩ける冬の信濃路!  中山道の峠道で、冬でも雪の心配がなく安心して歩けるところと言えば、岐阜県にある琵琶峠、十三峠などが思い浮かぶ。しかし長野県内の峠道は、積雪や低温などを考慮...
Nakasendo

冬も歩こう中山道 – 福島宿から宮ノ越宿(Nakasendo – Fukushima to Miyanokoshi)

【冬も歩こう中山道】シリーズ第2弾。三密を避けながら楽しく歩ける冬の信濃路!  福島宿から宮ノ越宿までの区間には、前回の塩尻峠のように特に見晴らしの良い場所もなく、また奈良井宿のように江戸時代の雰囲気を濃厚に残す家並みもない。それでも...
Nakasendo

中山道・塩尻峠 – 塩尻宿から下諏訪宿(Nakasendo – Shiojiri to Shimosuwa)

【冬も歩こう中山道】シリーズ第1弾。三密を避けながら楽しく歩ける冬の信濃路!  確かに信州の冬は寒い。しかしながら、松本や塩尻、諏訪などを含む長野県中部は晴れる日が多く、中山道ウォーキングには案外良い季節だといえる。特に長野県中部...
Nakasendo

御嶽古道・合戸峠を越えて – 木曽町から里宮まで(Ontake-kodo, Fukushima to Satomiya)

 木曽町の観光局で「御嶽古道ツアー」の参加者を募集したところ、35 名の募集枠があっと言う間に埋まった。木曽町から御嶽山へと向かう「御嶽古道」への関心の高さがうかがわれる。JR 木曽福島駅に集合してガイドの案内で歩き始める。旧中山道が実際に...
Nakasendo

岨づたいに行く崖の道・三留野宿~野尻宿(Nagiso, Midono to Nojiri post town)

 「木曾路はすべて山の中である。あるところは岨(そば)づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曾川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である。」有名な島崎藤村の歴史大河小説『夜明け前』の書き出し部分だ。...
Essay

虹の滝&人気のカレー屋さん – 秋冬の御嶽古道(Ontake-kodo Trail 2020)

 紅葉シーズンも終わり、近いうちに雪の便りも聞かれそうな王滝村。御嶽湖の湖面も静かで紅葉がよく映える。遠くに見える御嶽の頂上も白く雪化粧している。訪れる旅行者もだんだん少なくなり、大滝村に寒い冬が訪れるのも遠くない。 2020...
Nakasendo

2020 秋の和田峠を歩く(Wada-Toge Pass in 2020/10/31)

コースの概要  和田宿は江戸から二十八番目の中山道の宿場町だ。次の下諏訪宿までの距離が五里十八町もある(約 23km)。中山道における宿場間の平均距離は約 8km なのだが、この二宿間の距離はその三倍もある。なぜこんなに長いかというと...
Earth

御嶽山の伝上崩れ! 紅葉と虹の滝を楽しむ(Mountain Collapse of Mt Ontake in 1984)

 1984 年 9 月に長野県西部を襲ったマグニチュード 6.8 の大地震。この地震で御嶽山に大規模な山体崩壊が発生した。この時の土石流は時速 80km を超えるスピードで伝上川と濁川を走り下った。それでこの崩壊を「伝上崩れ(でんじょうくず...