中山道から御嶽山が見える場所 – 御嶽四門 – 神戸遙拝所

 開田高原から見る御嶽の優美な姿。これは四月頃、九蔵峠から撮影したもの。天気さえ良ければ、ぼくら木曽の住人はいつでも御嶽山を見ることができる。

 これは朝早い時間帯に、アマチュア写真家が地蔵峠から撮影した写真だ。数年前に木曽町のフォトコンテストで入選した作品。いつかこんな写真が撮りたいと思う。ぼくの憧れの一枚だ。御嶽を撮影するときは、日照の関係から午前中の早い時間に撮るときれいな写真になる。しかしこれほどの写真を撮るためには、作者は何度も通い詰めたことだろう。

 ところで、木曽ならどこでも御嶽が見られるかというと、実はそうではない。周辺地域から木曽に入ってくるとき、最初に御嶽山が見られる場所を「御嶽四門(おんたけよんもん)」と呼ぶ。鎌倉時代に御嶽につながる四方の街道筋に設けられた遙拝所で、そのうち二つが中山道の道筋にある。

 まず北の門は、現在の木祖村にある「鳥居峠(とりいとうげ)」の遙拝所だ。この拝殿の左側に霊人為碑や石像などが置かれており、そこから御嶽山を拝むことができる。

 鳥居峠の遙拝所から見た御嶽。よほどの快晴でないとこんな風には見えない。この写真は今年(2020年)五月に撮影したもの。

 次に「御嶽四問」の東の門に向かおう。木曽町の「神戸(ごうど)」にある遙拝所だ。19号線上で、元橋のすぐ南にある線路下のトンネルをくぐり、集落を通り抜けたところにある。

 石造りの立派な鳥居。しかしここからは御嶽山の姿を見ることができない。木が茂っているせいもあるが、そうでなくても場所がずれていて見えないのだ。おそらく遙拝所は別の場所にあって、明治になって鉄道が敷設された時に、現在の場所に移設されたのではないかとぼくは推測している。

 遙拝所から南に 150 メートルほど南に移動すると、旧中山道から御嶽が良く見える場所がある。この日は雲があって頂上が見えていないが、中山道から御嶽を望むことができる貴重な場所だ。眼下に見えているのは、国道 19 号線沿いにある道の駅「木曽市場」だ。この道の駅と、旧中山道の間には JR 中央線が走っている。

 道の駅の展望テラス。御嶽山が見える道の駅はおそらく日本でここだけだと思われるが、それについては調査してみる必要があるだろう。岐阜県には見える場所があるかもしれない。木曽川を挟んで反対側に見えているのは、御嶽山木曽本宮。

タイトルとURLをコピーしました