芭蕉の句碑を見ながら歩く今年最初の鳥居峠(Walking theTorii pass – first time in 2022 )

 昨年秋の台風で峠近くの遊歩道が崩れて通行不能になって以来、鳥居峠を全く歩いていなかった。連休前に崩壊箇所の確認も兼ねて歩いてみることにした。道はすっかり補修されていたが、ここかしこに台風の痕跡が見られた。

 藪原宿の近くで、中山道が線路で切断されているのが良く見える場所。一緒に歩いた友人によると、最初に単線の線路が開通したときには踏切があったという。初耳だった。近くに行ってみると、本当にコンクリートの土台が見えた。

 芭蕉の句碑。「木曽の栃 うき世の人の土産かな」と読める。中山道の木曽路にはかなり多数の芭蕉句碑が残されている。きちんと調べて、芭蕉の句碑巡りツアーをやってもいいかな。

 これで「はせを」つまり現代仮名づかいで「ばしょう」と読む。どんな漢字を当てるのかよく分からない。

 これもおそらく台風の仕業だろう。遙拝所の前の大鳥居から階段を下った広場に面して立てられていた不動明王が、前向きに倒れて頭から上の光背部分かポッキリと折れていた。さっそく起こして、折れた光背を載せてみたが、どうも不安定。載せずにそのまま立てておくことにした。

 薄曇りだったが、真っ白な御嶽山が良く見えた。まだ木々の若葉が芽吹く前なので、遙拝所だけでなく、峠の最高地点や栃の群生地からも見えた。

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