開田というと「涼しい夏を楽しむ高原」のイメージが強い。それはそれで間違いないのだが、冬の開田高原にも見逃せない魅力がたくさん。気温が低いので雪が溶けずに白一色の風景が広がり、楽しく歩けるウォーキングトレイルがあちこちにあり、雪を頂いた御嶽、広がる真っ白な雪原、そしてなにより温泉が楽しめるのは大きなポイントだ。
冬の開田高原は晴天率が高く、空は抜けるように青い。シラカバなどの落葉樹が多いので、紺碧の空と、真っ平らな雪原と、葉を落とした樹木のシルエットが独特の開放的な雰囲気を醸し出す。
節煙舞う御嶽山の頂上付近。左側のピークが剣ヶ峰だ。
「開田高原キャンプ場」の看板。右手に見えている道を 800 メートルほど奥に入ると「尾ノ島の滝」がある。前日に降った雪が 20 センチほど積もっていて、車で行くのは諦めた。
誰かが歩いた跡がある。よく見ると、周辺には動物の足跡もたくさん見える。
この案内板から谷筋に下って行く。かなり急な下り坂で、吹きだまりになっている雪に足を取られる。こんなに雪が深いとは予想していなかった。ぼくが履いているのは普通の長靴で、膝上までの積雪がある。
逆光の雑木林。いい雰囲気だ。
こんな橋を渡る。
「尾ノ島の滝」前にある案内板。覚明行者がこの場所を気に入って修行したらしい。ここで滝行をしてから、御嶽に登ったという。
これが滝の全体像。夏にはかなりの水量を誇る滝らしいのだが、半分以上凍結しているのでほとばしる水の量は少なめ。実はこの滝を訪れるのは今回が初めてだ。こんな場所にこんなに美しい滝があるとは。今まで知らなかったのが不思議だ。
滝壺にある大きな石に雪が着いて、何か動物の顔に見える。
滝の上部よく見ると、薄青い結氷の上に雪が着いている。完全に凍結しているのがよく分かる。