快晴の御嶽山 – 摩利支天山~五ノ池~三ノ池、そして女人堂

 10 月初旬の晴れた日に、久しぶりの小屋泊まりで御嶽山に登った。天候に恵まれて山頂の池をすべて巡り、崩落のため長らく通行止めだった、三の池から女人堂へ下る「紅葉コース」も通ってみた。他にもいくつか発見のある楽しい山行きになった。

 「 御嶽山頂 池巡り 」。これは、 2021 年にアップした動画付きの記事。剣ヶ峰周辺の様子は、この時とほとんど変わっていないので、この二年前の写真を見て欲しい。

 さて今回も、一番楽なロープウェイ経由で女人堂に到着。残念なことに、紅葉する前に落葉しているナナカマドが目立つ。長雨の影響だと思われる。この写真では、翌日に通過する予定の「三の池~女人堂コース」が、ハイマツの間に見えている。

 ゆっくりと剣ヶ峰に登り、翌日登る予定の摩利支天山(まりしてんざん)方面を眺める。手前に見えるのが二の池。水量がさらに減ってしまって、あまりに寂しい光景だ。湖畔にあった万年雪も完全に溶けている。満々と水を湛えた二の池と、その縁を飾る万年雪の光景は、もう見ることが叶わないのだろうか。

 翌朝、早く起きて見た遠くの山並み。中央アルプスと南アルプス、八ヶ岳連峰などが、幾重にも重なって美しいシルエットを作っている。しばし見とれてしまった。屋外でたまっている水が凍っている。体感温度は氷点下二度ぐらいか。

 朝食後、はりきって二の池ヒュッテを出発。日が登るとかなり暖かい。

 賽の河原(さいのかわら)を通過。所々でウラシマツヅジがきれいに紅葉している。

 乗越から三の池を望む。相変わらず深いブルーが美しい。水量は少し少なめ。

 剣ヶ峰方面を振り返ると、手前の二の池ヒュッテ、その奥に二の池山荘という位置関係がよく分かる。二の池ヒュッテは、以前は「二の池新館」と呼ばれていた建物を改修したものだ。〇十年前、ぼくが中学生の頃に学校登山で宿泊したのがこの建物。

 三の池乗越を通過して摩利支天へと向かう。

 快晴で見通しがよく効く。木曽駒の右隣に、ようやく富士山の姿が見えた。

 この角度からだと、乗鞍の右手に槍ヶ岳が見える。

 摩利支天の最高地点に向かう稜線。遠くに継母岳(ままははだけ)が見える。七年前の噴火以来、継母岳へのコースは通行止め。しかしこの方向からだとトラバースで行けそうだ。来年の夏には行ってみようと思う。

 摩利支天山の頂上で記念撮影。

 摩利支天からだと六の池が良く見える。かなりの水量だ。

 六の池の拡大。見た感じだと、10~15メートル四方の広さに水がたまっているようだ。したがって、御岳山上の池の水量は、一番多いのがもちろん三の池、それ以下は、六の池、二の池、五の池、四の池、そして最後が完全に干上がっている一の池、と言う順番になりそうだ。まさか六の池が第二位とは・・・。

 摩利支天乗越にある「摩利支天」の石像。今シーズンの大谷翔平くんは二刀流なんてものじゃない。正に「八面六臂の大活躍」だった。摩利支天は三面六臂(三面六臂)となっている。

 三の池、中央アルプスと南アルプスの遠望。この写真の右上隅、木曽駒ヶ岳の隣に小さく富士山が見えている。たぶん画像が小さすぎて見えないだろう。

 五の池小屋。いつ立ち寄ってもコージーな雰囲気のステキな小屋だ。来年はまた宿泊で来たいと思う。

 現在の五の池は、だいたい直径 1 メートル、深さ 10 センチぐらいか。二週間も晴天が続けば干上がりそうだ。いつもの年より大分水量が減っている。

 五の池での休憩後、三の池まで降りてきた。ここから紅葉を見ながら八合目の女人堂へと向かう。

 ちょっとした難所。鎖があるので安全性に問題はなさそう。

 昔からある木の階段。

 岩の上を水が走っている難所。ここにも鎖が設置してある。

 鎖場は数カ所あって、やや注意を要する。

 ナナカマドは落葉が激しく、見栄えはいまひとつ。それでも所々でこんな光景も見えた。あと数日で真っ赤に色づくことだろう。

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