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忘れられない国(九) 水に沈む木

 熱帯雨林を維持しながら「選択的に伐採する」という方針の下で、ぼくは何年かロギングビジネスに関わった。ロギングとは、森林から木材を切り出して製品化するという商売なので、それには必ず道路造りが伴う。ぼくの仕事の半分は道路の設計といって...
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忘れられない国(八) “カバダ” ザ・ワーカーズタウン

 ぼくの仕事場は、レインフォレスト(熱帯雨林)から材木を切り出すオペレーションの最前線。だからグリーンビルの町には居場所がない。会社の宿舎はあるのだが、日用品や資材などの買い物に来た日に立ち寄るだけで、その宿舎に泊まることはほとんどなかった...
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忘れられない国(七) 港を訪れる

 西アフリカを舞台とした映画にレオナルド・ディカプリオ主演の「ブラッド・ダイヤモンド」がある。ダイヤモンドほどではないが、木材も、裏社会や政府関係者が絡むちょっと大きな声では言えないような「やばいビジネス」の温床となっていた時期がある。でも...
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「ずく」について考える

 信州人であれば普通に使う「ずく」という言葉がある。この言葉、意味を説明するのがかなり難しい。僕のような昭和三十年代生まれはごく普通に使う言葉だが、最近の若い人たちはどうなのだろうか。例えばサッカークラブの練習などで、中学生が「今日はかった...
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忘れられない国(六) グリーンビル

 飛行場には、モンロビアから無線連絡を入れて運転手を呼んである。もちろんこの当時、1980年代末ごろにはケータイなんて便利なものはなかったから、連絡はすべて無線機で行う。  無線機とは、写真のようなスピーカーの付いた箱で、これに渦...
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忘れられない国(五) サイノへ飛ぶ

 スプリングペイン・エアフィールドは国内線専用で、ジェット機の発着はできない。それでも今朝は数機のプロペラ機が出発するらしく、入口周辺には例の「むりやり荷物係」の少年たちが何人かうろついている。僕が荷物を持って車から降りると、「ミスター・チ...
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忘れられない国(四) 出発前夜

 ブッシュ(熱帯雨林)に飛ぶ前に、モンロビアにある会社オフィスにちょっと触れておこう。そこは暑さと喧噪でむせかえるようなモンロビアの市街地とは別世界。すべての部屋に冷房設備があり、ゆったりしたソファーのあるラウンジではいつでもテレビやビデオ...
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忘れられない国(三) 空港脱出

 係官が姿を消してからからすでに10分以上。僕はまだ入国カウンターにいる。  オフィスの奥からは何も連絡がない。パスポートに不備があるのかな。ちょっと思い当たる節があるので、だんだん不安になる。何か要求みたいなものを出してくるのか。もしか...
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2018年3月14日 星と薔薇と・・・

 このブログを最初に作ったときのタイトルは「星と薔薇と温泉の日々」だった。そこからなぜ薔薇が削除されることになったのか。  10年前に苗を5本買ってはじめたバラ庭作り。僕は子供の頃から凝り性なので、いろいろなタイプの品種が次々に欲しく...
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忘れられない国(二) 最初の一歩

 僕が乗ったエールアフリック航空のダグラスDC9が次第に高度を下げる。すると、それまで澄み渡っていた窓の外が一瞬で薄暗くなり視界はゼロになる。何となく期待していた明るく光る海岸線を見ながらの進入は叶わず。  やや変色して透明度の下がっ...