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忘れられない国(三) 空港脱出

 係官が姿を消してからからすでに10分以上。僕はまだ入国カウンターにいる。  オフィスの奥からは何も連絡がない。パスポートに不備があるのかな。ちょっと思い当たる節があるので、だんだん不安になる。何か要求みたいなものを出してくるのか。もしか...
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2018年3月14日 星と薔薇と・・・

 このブログを最初に作ったときのタイトルは「星と薔薇と温泉の日々」だった。そこからなぜ薔薇が削除されることになったのか。  10年前に苗を5本買ってはじめたバラ庭作り。僕は子供の頃から凝り性なので、いろいろなタイプの品種が次々に欲しく...
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忘れられない国(二) 最初の一歩

 僕が乗ったエールアフリック航空のダグラスDC9が次第に高度を下げる。すると、それまで澄み渡っていた窓の外が一瞬で薄暗くなり視界はゼロになる。何となく期待していた明るく光る海岸線を見ながらの進入は叶わず。  やや変色して透明度の下がっ...
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忘れられない国(一) プロローグ

 西アフリカのある小国で、僕が材木会社の現場監督として働き始めたのは 1987 年、つまりあの酷たらしい内戦が始まる二年ほど前のことだった。それからほぼ五年、つまり内戦が始まってから三年間、僕はその国で過ごすことになる。思い出が一杯詰まった...
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2018年2月6日 長野と岐阜のコントラスト

 僕は長野県民だ。しかし県境を越えて岐阜県にある濁河温泉で働いている。つまり毎週、御嶽山の東側と西側を行ったり来たりしている。距離は短いし、時間も一時間足らずなのだが、日本の背骨とも言われる飛騨山脈をはさんだ東と西の往復ゆえに、劇的とも言え...
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あきが二百五十八人

 小学三年生の「あき」にとって、雨の日曜日ほど期待はずれなものはない。だけど今朝はちょっと違うんだな。何か変わったことが起こりそうな、ムズムズするような予感がある。  お休みの日は決まって朝寝坊をしているお父さんが、なぜか今日は、朝か...