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忘れられない国(一) プロローグ

 西アフリカのある小国で、僕が材木会社の現場監督として働き始めたのは 1987 年、つまりあの酷たらしい内戦が始まる二年ほど前のことだった。それからほぼ五年、つまり内戦が始まってから三年間、僕はその国で過ごすことになる。思い出が一杯詰まった...
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2018年2月6日 長野と岐阜のコントラスト

 僕は長野県民だ。しかし県境を越えて岐阜県にある濁河温泉で働いている。つまり毎週、御嶽山の東側と西側を行ったり来たりしている。距離は短いし、時間も一時間足らずなのだが、日本の背骨とも言われる飛騨山脈をはさんだ東と西の往復ゆえに、劇的とも言え...
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あきが二百五十八人

 小学三年生の「あき」にとって、雨の日曜日ほど期待はずれなものはない。だけど今朝はちょっと違うんだな。何か変わったことが起こりそうな、ムズムズするような予感がある。  お休みの日は決まって朝寝坊をしているお父さんが、なぜか今日は、朝か...