大井宿とは現在の恵那市にあった宿場町だ。したがって大井宿から中津川宿までは、JRの恵那駅から中津川駅まで歩くこととほぼ同じ。鉄道と中山道が接近して走っている区間は、休日を利用して小刻みに中山道を制覇する人や、特定の区間だけ歩きたい人にとっては非常に好都合だ。中山道を歩きながら、すぐ近くを特急が通過するのを見るのもまた一興。
宿場町のすぐ近くにあるJR恵那駅。
駅から歩いて10分ほど。大井橋の欄干には広重の『木曽海道六十九次』のレプリカが展示されている。ここに見えているのは大井宿と中津川宿の部分。
旅館いち川。桝形の四番目のコーナーにある。江戸時代には「角屋」という旅籠だった。
桝形の様子がよく分かる案内板。桝形が六カ所もある宿場は他にない。当時は軍事防衛の重要拠点だったことがわかる。
浮世絵コーナー – 大井宿
広重の『木曽海道六十九次』に描かれている大井宿。雪景色の傑作と評価されている。
甚平坂。ここが広重の大井宿のモデルとなった場所だとされる。
歩きながら見られる典型的な中山道の風景。車の通りも少なくて歩きやすい。所々に古い町並みも見られる。
交差点には必ず標識が設けられていて、迷うことはない。
橋を渡ってから二度曲がる少し複雑な交差点。
交差点に残されている江戸時代の道標。舗装工事の時に道標を本来の場所に残してくれた心遣いが嬉しい。
坂本神社。中山道から少し外れてJRの踏切を渡ったところにある。能が舞えるような舞台まである立派なお宮。
国道と合流。かなり交通量が多いので注意が必要。
岐阜県内の旧中山道には、路面にこうした模様が埋め込まれているところが多い。一目でそれとわかって安心感がある。
浮世絵コーナー – 中津川宿
広重には、もう一点「雨の大井宿」と言う作品があるが、こちらは「晴れの大井宿」と言うバージョン。今回は注意して歩いたのだが、雨に描かれた場所は定かではなった。
これは「晴れ」のモデルであるとされる上宿橋。
宿場の入り口にある中津川橋。
聖酒「恵那山」で有名な蔵元「はざま酒造」。
トイレのある本町広場。
中津川村の庄屋跡(旧肥田家)。